酸素がストレスになることがあります。
酸素がストレス!?と思われる方もいると思います。
生物学では酸素=猛毒という解釈をされています。
地球上長い歴史の中で酸素を必要としている生物が誕生したのはごく最近です。
もともと酸素は生物にとって有害なモノでした。
しかし進化の過程で、人間の細胞が酸素を必要とするようになったのではなく、結果的に人間の細胞が酸素を利用できるしくみを獲得したという事です。
要は、生存の為に適応した、という事です。
じゃあ、酸素は必要ないのか?
と言われてしまいそうですが、そうでは有りません。
人間は、酸素を利用できる仕組み(肺呼吸)を獲得したのですから、とても、重要な物質です。
適度に、バランスよく取ることが重要です。
「過剰摂取が不要」ということです。
最近では酸素カプセルがあり、数年前では酸素喫茶というのがありました。
酸素が多量に必要としているのは、一部の疾患をお持ちになっている方だけで、健常の方は必要ありません。
健常者が必要な時は、高地に行ったときや、激しい運動後の時です。
酸素がある事で、食品は腐り、鉄は錆びます。人間は酸化して老化現象や癌を発生させやすくします。
自律神経失調症やストレスの多い方の体を拝見させて頂くと、呼吸の浅い人が多いです。
吸う方より吐く方が短くなっています。
酸素は地球上にたくさんあります。特別の事がない限り自分の機能で取り入れ、排出しましょう。
それが、本当の健康に繋がります。
緊張した時を思い出して下さい。
運動会の徒競争、緊張しましたね。
あの時は、呼吸が浅くなり、吸うことが多くなります。
「ハ~」っと息を吐くことでリラックス出来たと思います。
呼吸が浅いと、その緊張状態が日常生活の中で行われているわけです。
それでは体が休めませんし、体力の回復もできません。
医学的には、
吐くのは副交感神経(リラックス神経)
吸うのが交感神経(緊張ドキドキ神経)です。
また、呼吸にも2つ種類があります。
腹式呼吸と胸式呼吸です。
腹式呼吸は副交感神経支配で胸式呼吸は交感神経支配です。
通常、自律神経が乱れている時は、交感神経が過剰になっていますので副交感神経を働かせることによって自律神経のバランスを取り戻す事になります。
だから、意識をして呼吸を大きくすること(腹式呼吸)、吐く事に集中する呼吸法がとても大切です。
呼吸法の目的は酸素を取り入れるだけではなく、いらない体内の酸素や窒素、二酸化炭素を排出して、体の酸化を防ぐこと副交感神経を発動させ体の緊張を解く事が最大の目的です。(もちろん酸素を吸うことも重要です、バランスです)
また、人間の酸化や腐るのを防ぐのが、腸にある、体内酵素、善玉菌です。
呼吸が浅いだけで、酸化を防ぐために善玉菌が使われ、腸に負担がかかります。
呼吸の浅い人は胃腸障害が出やすいとも言えます。
呼吸は毎日24時間一秒も休むことなく、続けられる生命の営みです。それだけに、呼吸の良し悪しで健康は決まります。自身の呼吸が良くなると、細胞レベルの呼吸も高まります。自律神経、免疫系、内分泌系なども活性化し健康な体になります。
口呼吸の方は自律神経、免疫系を弱め体を壊しやすくします。口がいつもポカンと開いる方は病気がちになりやすいのです。口呼吸で眠ると、休んでいる間中、口腔内の常在菌がワンダイエル扁桃輪から白血球によって体中にばら撒かれ、いくら睡眠をとっても疲れが取れません。
鼻は鼻の神経を通じて全身に繋がっていきます。また、鼻腔は脳や脊髄、各器官と密接につながっていますので、鼻呼吸に変えるだけで健康になってきます。 口呼吸の方は鼻呼吸を意識してください。
口呼吸ばかりで、鼻がダメになると、鼻の奥にある、耳と繋がる耳管が開いており、ここが不活性となり炎症が起きます。
この炎症のためにメニエール病、耳鳴り、難聴が起こりやすくなります。
笑いごとみたいですがとっても「鼻毛」大切です。鼻毛は空気を浄化するフィルターです。ウイルスや花粉、汚染された空気など外敵を中に入れないようにします。余談ですが、私が都内に住んでいた時と宮崎に住んでいた時の鼻毛の伸び方は全く違います。どちらが早かったというのは言うまでもありません。
体が環境に対応しようとしています。だからといって、ボ~ボ~じゃまずいですよね(笑)鼻毛は抜かずに整えましょう。