さて、ストレスとはどのようなものなのでしょうか?
通常であれば精神的なストレスを思い描くと思いますが、実際はそれだけでは有りません。
広辞苑で調べますと(少し端折ります)
「種々の外部刺激が負担として働くとき心身に生ずる機能変化、物理学的なもの、生物学的なもの社会的なものなど多様である」と書いてあります。
この種々の外部刺激を医学的に4つに分けます。
精神的ストレス
不安、怒り、悲しみなどの感情によるストレス
構造的ストレス
体の歪み、痛み、偏った姿勢での作業など、体が重力と調和出来ていないストレス
科学的ストレス
体内に入ってくるものによるストレス。
栄養素、添加物、過食、排気ガス、紫外線など
温度・湿度のストレス
暑すぎる、寒すぎる。湿度が高い、低いなどによるストレス。
例えば・・・
夏、気温30度、室内でクーラーを22度設定で、仕事(パソコン)をしているとします。
さてどんなストレスが有るのでしょうか?
精神的ストレス
上司に、仕事のことで理不尽に、注意される。お客様から、クレームがあった。
構造的ストレス
パソコンをしている姿勢が悪い。顔が前に出てしまったり、腰が丸まってしまい
痛みや様々な関節の歪みを起こす。
このように日常生活の中で、人間は様々なストレスと共存しています。
通常、自律神経がそのストレスを「入れて、処理して、排出する」というサイクルを常に体に働きかけて、処理をしています。しかし、ストレス過多で「処理と排出」が追いつかなくなると、自律神経がパニック状態となり、体の中から「体のバランスが悪い状態だ、ストレスを失くしてほしい」と、痛みや痺れ、ダルイ、などの症状を出して、メッセージを送ります。
この状態が自律神経失調症と言われています。
体がメッセージを出している、ということは体が正常に働いている証拠です。
このときは自分で治すことができます。
それには、この「4つストレス」を知っておくことがまず、自身の症状を取る、第一歩だと考えます。
今ある環境で、何がストレスとなっているか、自分自身で問い、改善することが必要です。