捻挫とはどういうものかというと、
「脱臼して戻ったもの」を捻挫と言います。
では、脱臼とは、簡単に言うと「関節が外れた」状態のものです。だから、捻挫とは一瞬関節が外れて、自力で関節が戻った状態です。
「なんだ、捻挫か」と思われる方はいると思いますが、
脱臼しちゃっているんです。一度脱臼していますので、
関節のアライメントが崩れている(歪んでいる)場合が良くがあります。
これを矯正せずに、施術をしてしまいますと、
治療期間が長くなり、後遺症になってしまうこともあります。
捻挫だから、「シップで大丈夫」というのは問題外
捻挫だから「固定をしよう」だけでも、足りない。
関節のアライメントを整え、全体が均等に圧迫され、損傷部が気持ち良い固定をする。
後は、栄養面や休養をしっかりとり、経過観察。
初期治療で治る期間が相当変わってきます。
初期治療はとても大切です。
程度はI度~III度までありますが、かえって骨折や脱臼していた方が良かった場合もあります。
I~II度までは、包帯とテーピングで固定です。
III度まで行きますと他に、強度の高い固定具を使用していきます。
例えば、アルフェンス、厚紙、クラーメル、などです。
切れた靭帯などの軟部組織は怪我の部位、年齢、体内環境にもよりますが、
成人で約2週間ほどで修復します。
喫煙をする方、飲酒を良くする方、肝臓、腎臓疾患がある方は
特に遅い傾向はあります。
これを、大丈夫と体を無視して、頑張ってしまうと、かえって痛みが長引いたり、なかなか治らず、後遺症になってしまうケースもあります。
たかが捻挫ですがされど捻挫です。