もし体を痛めてしまったら(怪我、急性痛)
日常生活または、スポーツをしていて怪我をしたり、急に痛みが出たということは普段の生活の中で良くある事です。そのような際に応急処置をどうしたらいいのか、分からないことが、沢山あると思います。
そこで、急性の症状はどのような状態であるか?
どのような応急処置をしたら良いのか?
ご紹介したいと思います。
特にスポーツ等での怪我に対しては、
その場の応急処置は絶対に大切ですが、
その後は専門家に診てもらうことをお勧めします。
何故かというと、
からです。「そんなの唾付けとけばいい」という指導者がいる
未だにいるという現実があります。
これから将来のある子供に、後遺症によって悩ますことだけは、
さけて頂きたいと思います。
これらを確認したら、次の応急処置をします。
この処置はRest=安静、Icing=冷却、Compression=圧迫、Elevation=挙上の頭文字をとった言葉でRICE(ライス)処置と呼び、捻挫,打撲,肉離れなどのスポーツ外傷に対処するための基本的な方法です。医療機関への搬送が必要なほどの重大な怪我でも、RICE処置を的確に行えば最小限に抑えられます。早期復帰は受傷直後の適切なRICE処置にかかっていますので、しっかりと理解しておきましょう。
Rest=安静
怪我をしたら安全な所に移動して、できるだけらくな姿勢や肢位をとり、局所(怪我をした部位)だけではなく全身を安静にさせましょう。これは腫れる可能性があるのに動いてしまうと、全身の血液循環がよくなって腫れが悪化してしまうからです。また、安定しない部位の怪我はシーネ(あて木)で固定し、少しでも動かさないようにして悪化を防ぎましょう。
Icing=冷却
アイシングは受傷直後に素早く実施し、患部冷却時間の目安は約15分間とします。そしてしばらく休み(30分位)また再開します。しばらくは、皮膚を観察しながら繰り返します。炎症の期間は負傷後約72時間と言われています。受傷後の冷却時間の間隔での処理は必要ありませんが、この期間の間は、適度に冷やすようにして下さい。捻挫や打撲などの急性期(受傷直後)には、コールドスプレーや冷湿布は効果が全くありませんので注意して下さい。
Compression=圧迫
患部を包帯や伸縮性テーピングを用いて圧迫することによって内出血を抑制させます。圧迫の注意点は過度に圧迫させないことで、強すぎる圧迫は神経や太い血管にまで影響を及ぼし、四肢の遠位部にしびれや変色がでる場合があります。圧迫したときには必ず時間をおいてから、変色やしびれを再度確認するようにして下さい。
Elevation=挙上
患部を心臓よりも高くしておくことにより、内出血による腫れを防ぎます。足関節や膝関節の怪我であれば、座布団やタオルなどを下に入れて挙上すると簡単です。睡眠をとる場合にも、受傷した日は同様に挙上しましょう。
アイシングは色々な方法があり、バケツなどに氷水を入れて行うアイシングや、アイスパックや氷嚢,コールドゲルパックを使用して行うもの、さらには機械で冷却温度を一定に保てる冷却装置などがあります。スポーツ現場で冷却装置を使用するのはコスト的にも無理がありますので、アイスパックなどの氷を用いたアイシングが有効になります。とくに怪我をしてしまった場合などのアイシングにはアイスパックが効果的です。バケツなどに氷水を入れて行うアイシングは患部の挙上ができませんが、アイスパックは体を寝かせた姿勢で挙上ができます。また、大腿部や肩でもアイスパックであればアイシングが可能です。
アイシングをする際に最も注意しなくてはならないのが凍傷です。冷蔵庫で作られた氷はとても冷たく、霜が降っている氷は短時間でも凍傷になってしまいます。同様に家庭用冷蔵庫で凍ったコールドゲルパックは氷よりも温度が低いため、凍傷の恐れがありますので注意して下さい。霜が降っている氷を使用する場合には、一度水をかけて霜をとってから使用するようにしましょう。また、アイシングをしたまま睡眠をとるのは凍傷の危険がありますので控えて下さい。